「何処にも行きませんよね。」
「うん。」
「僕の側に、いてくれるんですよね。」
「・・・うん。」
「・・・ここに、いるんですよね。」
夢見が悪くて飛び起きたペーターを抱きしめながら、安心させるよう繰り返す言葉。
「いるよ。こうしてペーターの側に・・・」
「・・・嬉しいです。」
擦り寄る彼が愛しくて
存在を確かめるよう交わす口付けが心地良くて・・・
「眠るの、怖いです。」
「・・・じゃあ、抱いていてあげようか?」
「本当ですか?」
「勿論。いつもの姿なら、ね。」
「はいっ!嬉しいですっ!!」
ポンッと音を立てて、小さなウサギの姿になる。
もぞもぞ布団に潜って、嬉しそうにあたしの腕に抱かれる。
「あぁ、あなたに抱かれて眠れるなんて・・・僕、幸せです。」
「・・・そうだね。普段は逆だもんね。」
「が望むならいつでも抱いてあげますよ♪」
ついさっき、眠るのが怖いとか言った可愛いウサギは何処へやら、調子に乗って小さな手が胸元に伸びてきたので容赦なくその手をつまむ。
「イタズラするなら、ベッドの下のカゴで寝かせるわよ?」
「それはちょっと・・・一応宰相という身分なので、洗濯カゴで寝るのは・・・」
「気持ち良さそうだったのに。」
「・・・不可抗力です。」
くすくす笑いながら、小さな白ウサギの頭を撫でる。
気持ち良さそうに目を細めて、ぴくぴく動く耳。
側にいる者を確認するかのように香りをかぐため動く、鼻。
「あ〜、次の夕方はまた裁判です。」
「またなの?」
「今度は18人もいるんですよ。」
「・・・罪状は聞かないわ。」
「いつもと同じです。」
何気ない会話が、楽しい
例えそれが、どんなに流血じみた内容が混ざっていたとしても
あなたと話すのは、嫌いじゃない。
あなたにとってのトランキライザーがあたしなら
あたしにとっての精神安定剤は、ペーター・・・あなただわ
そんな事を考えながら、徐々に訪れる眠気に身を任せる。
瞼が閉じかけた瞬間、腕の中にいた柔らかな感触がなくなり、頬に温かな物が触れた。
「・・・。」
「ん?」
「したくなったんですけど。」
「おやすみなさい。」
「ちょっ」
「眠いの・・・」
「そっ、そんなぁ〜〜〜っ!」
どこか切なげな声を聞きながら、眠りにつく。
あなたがいれば、いつでもあたしは穏やかでいられる・・・
トランキライザーってなんだっけ?
という訳で、まず意味を調べる所からスタートしました(笑)
精神安定剤って事で、今回使ってます。
ペーターはちびウサギに変身する事が出来ます。
ちびウサギは本当に可愛いですっっ!!
ペーターもちびウサギなら何をしてもいいとか思ってるので、イタズラしようと手を出したりしますが、容赦なくつまみます。
・・・大きいペーターの時だったら、それで済まさず殴ってると思いますが。
洗濯カゴで寝るというシーンはありませんが、ちびウサギがカゴで寝てると可愛いなぁ〜と、それだけ。
アリス同様きっとパジャマ?は可愛らしいが胸元が開いてる服だと思うので、ちびウサギでも中身はペーターな彼は大変なんです。
だから、最後に声をかけたけど・・・ペーターのいう事はあっさり却下されました。
ざまーみろっ!(この人、本当に好きなのかしら?)