抱きしめられて、キスをして・・・

「あなたが好きです」

まっすぐ目を見つめて、囁かれる。



普通であれば、嬉しい言葉
胸を温かくする、言葉

でも・・・




「愛しています」



紡がれるたびに、意味をなくしていく愛の言葉
だから、あたしは答えを返さない。


「あなたは?」



――― あたし?



「僕はが・・・大好きです。誰よりも、愛しています。」



あたしは・・・
あなたが思っている以上に、好きよ。

でも、言えない。
だって、あなたとあたしの「愛」は・・・違うから。




「愛しています・・・」



そっと目を閉じて、いつの日かあなたとあたしの「愛」が重なる日を思い描く。
その時には、笑顔でちゃんと伝えるから。





ペーターを、
愛してるって・・・





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ん〜、結構真面目な話になったかな?
これがお題10と対になってる感じかもしれません。
この想いは私も同じだなぁ・・・(苦笑)
他の誰よりも愛を告げてくれるのに、それは少し悲しくて切ない。
言われるたびに喜びよりも切なさが残る、愛。
出来るなら、二人の愛が重なって欲しいなぁと思う今日この頃。