光に向かって歩く、あなたの手を掴もうと手を伸ばした。
でも、あなたはその手を振り払って・・・僕の声も聞こえないかのように歩いていく。

!!!」

――― 行かないで・・・



「・・・っ!!」

目を開け、飛び起き、震える身体を抱きしめると同時に、ふと隣に感じた温もり。

「・・・。」

気持ち良さそうに、眠っている。



手を伸ばして、その胸に触れると伝わる・・・
自分にはない、温かな・・・鼓動。



「・・・夢じゃ、ないんですね。」

胸に置いていた手で、眠る彼女の頬にそっと触れる。
そのまま、首筋、肩に手を滑らせて、ふと目に付いた鎖骨の赤い華。

「もう一度、って言ったら今度こそ殺されちゃいますよね。」



殺されてもいい。
もう一度、あなたを感じたい。




・・・」

僕は、本当にあなたが好きなんです。
あなたを誰よりも・・・愛しています。

眠る彼女の唇を塞いで、息苦しさで目が覚めるのを待つ。
瞼が震え、微かに開いた唇。
何かに助けを求めるように動いた手を、しっかり掴んで、更に深く唇を求める。

僕の手は、空を掴んでしまったけれど
あなたにそんな思いはさせません。

「・・・ね、早く起きて・・・愛し合いましょう。」

あなたが望めば、何度でも。





だって僕は、あなたを
しているから・・・





BACK



望んでねぇよっ!
寝てるじゃんっ!!
・・・とか言うヒロインの気持ちはその辺のゴミ箱に入れといてください。
お題6の対みたいな感じですかね?

側にいてくれるのが嬉しくて
でも、もっと近くに感じたくて・・・
人の眠りも何もかも無視して行動しやがる男の風上にも置けないウサギの話でした。

・・・あれ?(笑)
切ないウサギさんの話だったのに、何故に最後こんな毒を吐いて終わるんだ?
ま、とりあえずお題終了でございます。
最後までお読み下さりありがとうございました!
少しでもハートの国のアリスに興味を持って頂き、ゲームをやってみようかな?なんて思って下されば、私的思惑にはまって下さったという事で大喜びします(笑)
・・・次は双子かなんかで遊びたいなぁ(おい)