「それじゃ駄目ですっ!」

「え?」

「初めてだからってそんな風にされても・・・嬉しくありません。」

「・・・でもぉ」

困惑顔の新田先生の手を取り、じっと見つめる。

「どんなに痛くても平気ですから!」

「いやぁ、そうじゃなくて・・・」

新田先生!

「もぉ、和人センセってば。女の子がここまで言ってるんだから、男らしくビシッとやっちゃいなさいよ。」

そーよそーよ、のぶ子の言うとおりよ。」

「えー、そんなぁ〜」

「ほーら、女の子に恥かかせないの・・・
よっ!!

勢い良くのぶ子に背を叩かれ、弾かれるように彼女の前に立つ新田先生は、若干眉間に皺を寄せると意を決したかのように息を呑んだ。

「本当に僕でいいんですね?」

「・・・新田先生が、いいです。」

微かに震えながら新田先生に手を差し出すと、そっと目を閉じ・・・呟いた。





――― いたくして





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■して欲しい10のお題■いたくして
一瞬「え!?」と思われるよう書いてますが、実際は女だからと手を抜かずちゃんと叩いてくれ、という話です。
多分とし子のぶ子と新田くんと何かゲームしてて負けたんでしょうね。
って、初S.S.D.S.話がこれってどうよ!?(笑)