たまたま暇で、時間を潰すためだけに入ったパチンコ屋。
床に転がってた玉をひとつ頂戴して、空いていた台に放り込む。
すると・・・あっという間に揃った、スリーセブン。

「兄ちゃん、見事な腕前だねぇ。」

「どーも」

「ちょうどいい品も入った事だ、ゆっくり選んでくれ。」

出玉のメモを貰い、店内を物色する。
都内にあるパチンコ屋の所為か、他と競うように珍しいものや高価な品まで置いてある。

「ホワイトデーのプレゼントも兄ちゃんなら選べるぜ。」

そう言われて、ふと目の前のアクセサリーが目に入った。
テレビで散々CMが流れていて、店頭では売り切れ続出と言われているアクセサリー。

「・・・」

一瞬、彼女へのプレゼントに・・・と考えたけれど、どうやって手に入れたか追求されるに決まっている。
それなら、追求されても困らない・・・これが1番。

「出玉全部、その辺の菓子にしてくれる?」

「はぁ!?」

「で、余り玉で・・・煙草下さい。」

「・・・兄ちゃん、変わってるねぇ。」

驚き顔で次から次へと菓子を袋へ詰めていく。
あぁ、こりゃ時任呼ばないと手が足りないかな。

菓子を詰め終え、煙草を手に取ったオヤジに声をかけた。

「あ、煙草はセブンスターで。」





さてさて、それじゃあ行きますか。






ホワイトデーのお返しは、何よりも君をおもう





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■ホワイトデー2007■ 何よりも君をおもう 久保田誠人(私立荒磯高等学校生徒会執行部)
パチンコ屋に制服では行ってません。
休日暇つぶしに入ったら、大当たりしちゃったみたいです。
ほんで、お菓子いっぱい手に入れて時任呼んで荷物持ちさせて・・・休日の五十嵐家を訪問し、みんなでお菓子パーティーです。
彼女へのホワイトデーの贈り物は、多分ミル○ィとか普通の飴をさり気なくあげてると思います。
きっとまだ、そんな関係です(どんな!?)