「これだけあればひとつぐらい好みの物があるだろう。」
山程菓子の詰まった紙袋を抱えて、四番隊詰所へ向かう。
いつもの薬を貰い受けるため卯ノ花の元へ向かう途中、ある少女に呼び止められた。
そして渡された、小さな可愛らしい包み紙。
「俺に?」
小さく頷くと、そのまま少女はその場を去った。
包み紙の中に入っていたのは、小さなハートのチョコレート。
どうやら今日は現世においてバレンタインと呼ばれる日で、好意を持っている相手や世話になっている相手に菓子を渡す日らしい。
あぁ、それで俺にもくれたのか。
卯ノ花の後ろをついて回っていた幼い少女が、こんな気遣いが出来るようになるなんて・・・時が経つのは早いものだ。
そう考えながら、甘いチョコを口にした。
ホワイトデーのお返しは、何がいいか。
ここはやはり王道の菓子がいいか・・・それとも何か別の物がいいか誰かに相談するべきか。
けれど、何故か誰にもこの事を話す気にはなれなかった。
頬を染めて差し出してくれた、彼女の姿は・・・俺だけが知っていればいい、と。
「・・・お」
ちょうどこちらに向けて歩いてくる小さな姿を見つけ、片手をあげる。
「おーい、今ちょっといいかい?」
俺を見て瞬時に頬を染めた彼女の姿に・・・一瞬鼓動が高鳴った。
ホワイトデーのお返しは、ここからはじまる恋もある
■ホワイトデー2007■ ここからはじまる恋もある 浮竹十四郎(BLEACH)
まずは謝ろうっ!ごーめーんーなーさーいっ!
一生懸命頑張ろうと思ったけど、思ったけど・・・ビデオ見たりネットさ迷ったりしたけれど・・・私には今はこれが精一杯。
偽者だけど、それでも初浮竹さんはYさんに捧げます(勝手に)
一人称なんやねんとか、どうやって繋がり持たせりゃいいねんとか色々ツッコミがあるとは思いますが・・・ここだけの話なので、許してっ(おい)