机に置いていた携帯が、メールの着信を告げる。
「お、もうそんな時間か」
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おはよう、先生(・ω・)/
差出人:
送信日時:20XX年4月5日 07:31:28
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「より…って、毎度毎度、長文だなぁー」
そう呟きながら、返信の文章をゆっくり打ち始める。
本当は電話のひとつでもしてやりゃいいんだが、声なんざ聞いたら…我慢できそうにないんでな。
うっかり、今すぐ帰る…なーんて、言っちまったらカッコつかんだろう。
「会えない分、話せない分…お前さんが寂しがらないよう、メールぐらいいくらでも返してやるさ」
自分の気持ちに気付いてから、ずっとお前さんを見てたんだ。
どれだけ、甘えたがりで、寂しがりやなのか…わからんわけないだろう。
今までは事務的なやり取りにしか使っていなかった、携帯。
だが、あいつと付き合うようになってから…頻繁に使うようになった。
勿論、コミュニケーションツールとして。
なるべく、普段の口調を文字に変えて文章を綴る。
少しでも、距離が縮まるように…
お前さんが、文字から俺の声を、想いを受け止められるように…
「…っと、こんなとこか」
書き終えた内容を読み直し、送信ボタンを押してから首を回す。
「はー、やれやれ。今度からパソコン借りるか…こんなちっこいのでやり取りしてちゃ、俺の肩ががちがちになるぞ」
携帯を机に置いて、今日一日の疲れを癒すべく、浅いバスタブへ湯を張ろうと浴室へ向かう。
蛇口を捻って水を出すと同時に、まるで合奏を始めるかのように、ある音色が流れ出した。
それは毎日、流れている音色(メロディ)
「おいおい、早すぎだろ」
けれど、緩む口元が気持ちの抑揚を現している。
「今行くから、待ってろ」
せかすように、けれど優しい音色が愛しい女の声を伝える。
それは、渡米前…携帯に録音された
俺のためだけに奏でられた…愛しい女のフルートの音色
アンコールで金やんENDを迎えて涙したヤツは私です(苦笑)
一気にゲームをクリアしていった所為か、もぉ〜金やんが前を向いて歩き出したのだけでも嬉しかったのに、待っててくれとか言われた日には泣きますよっ!!
立ち止まったら蹴ったげるからっ!
ほんでもって、あんまりにも遅かったら先に行っちゃうから追いかけてっ!!
…ただ、後者は私だったら出来ません。
私は、待ってしまうタイプですから←あと、追いかけるタイプ。
それにしても3年次、転科しても学校に金やんがいないとなると…寂しいなぁ(苦笑)