どれくらい時間が経ったのか分からない。
取り敢えずあたしは鏡の前に座ってぼーっと外を眺めていた。
さっきこのお寺の大僧正さんみたいな人が来て、他のお坊さんに三蔵サマからの尊いお言葉を他のお坊さん達に言ってたっけ?
「この鏡については現在三蔵様がお調べ中である。三蔵様の許可無く誰もこの部屋に入らず、決して手を触れないように!」
・・・だったっけ?
だからそれ以来この部屋には誰も来ない。
お坊さん達が来る前に、三蔵と悟空が一回様子を見に来てくれた。
それまでずっと訳の分からないことばかり考えて沈んでたあたしは現金なもので、二人の顔を見て、声を聞いて・・・妙に落ち着いてしまった。
冷静さを取り戻したというのが正しいかもしれないけど。
「俺達はこの寺を調べる。この部屋には余計なバカが入らないようしておくから、少しそこでゆっくりしてろ。」
「の体はちゃんと部屋で休んでるから俺と一緒に留守番してような!あ、誰かさんみたいにラクガキとかぜってーしないから!!」
そっか、あたしの体は今・・・部屋で寝てるのか。
荊藍が言ってたっけ、夜しか体が動かせないって・・・。
ぼんやり考えてるあたしの目の前で悟空が白い布で一生懸命鏡を磨いてる。
い、一体何故!?
「悟空、何してる。」
「んー・・・何か汚れてっからさ、が良く見えないと思って・・・あー!!上届かねぇ!」
鏡の前で一生懸命悟空が垂直飛びをして、一番上の部分を拭こうと頑張ってくれてる。
この鏡はあたしが背を伸ばしても一番上に触れる事が出来ない・・・って悟空より小さいから当たり前か。
そうやってぴょんぴょん飛び跳ねる悟空の後ろで三蔵が大げさなため息をつくと、その手から布を取って一番上の部分をキュッと拭いてくれた。
その行為に驚いたのはあたしだけじゃなくて、三蔵の隣にいた悟空も同様だった。
「・・・また後で来る。」
「あっ待てよ三蔵!じゃぁな!!また後で!!」
見る角度を変えて部屋を出て行く二人の後姿をじっと見つめ、それが見えなくなるとさっき三蔵が拭いてくれた鏡の上の方をボーッと眺めた。
「三蔵が雑巾を持つ姿なんて・・・もう二度と見れないかも・・・」
ポツリと呟いて思わず周りを見渡す。別に側に誰かいるわけでも三蔵に叩かれる訳でもないのに振り返ってしまうのは、まずい事を口にしたと思ったからだろうか?
それとも・・・条件反射?
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お間抜けなオマケですね。
ここでは雑巾を手にする最高僧がメインです!えぇそれだけです(笑)
後は・・・垂直飛びをする悟空?
こんな扉開けて後悔してませんか(苦笑)