第2章 −アレは夢?−







「んー…」

遠くで目覚まし時計の音が聞こえる。
その音の大きさに驚いて目を開けると、そこは見慣れた自分の部屋だった。

「んあっ?」

カリカリ頭を掻きながら周囲を見渡す。
確かさっきまで八戒が側に居てくれたのに…あれは夢だったの?
目覚ましがひたすら鳴っている。
慌てて止めて時計を見る。
目覚まし1つでは起きれないほど低血圧な私はいつも時間をずらして目覚ましを2つ鳴らしている。
1個目の目覚ましで起きたのでまだ時間は早い。
それでも会社に行かないといけないのでベッドから降りてパジャマのボタンに手をかけようとしてピタッと動きを止めた。

「…パジャマが…」

昨夜着て寝たのは確か買ったばかりのグリーンのパジャマ。
2980円が1980円に値下がりしてて買ったもの…ってそんな事はどうでもいい。
でも・・・今着ているのは白い長袖のシャツと無地のズボン。

「パジャマが…違う?」






夢だと思っていた記憶をたどる。
一頻り泣いた後、八戒から色々質問された。
八戒に嘘をつきたくなくて全て話した。
本当は言わない方がよかったであろう花喃の事まで…。
八戒の顔が一瞬辛そうに歪んで見えた時、あたしは再び泣いてしまった。
その時ベッド脇に置いていたカップが床に落ちてしまい、その中身がパジャマに掛かってしまった。
あたしはそのままで良いと言ったのだが八戒が染みになるからといって自分のシャツを貸してくれたのだった。

「洗濯してありますから。」

そう言ってにっこり微笑まれては受け取らない訳にもいかず、渡された服を着て、着ていたパジャマは八戒に手渡したのだった。






「手渡して…今日は休んでくださいって言われて…寝つけなくって窓の外とか見てて…気付いたら布団が気持ちよくって…寝た…んだよね?」

着ているシャツは明らかに男性物のシャツ。
家のお父さんのサイズでもないし、フリーサイズの物でもない。
脱いでよく見てみるとタグについている言葉は日本語でも英語でもない…おそらくこれは中国語?

「…コレってどうゆうコト!?」





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名前変換無いじゃん!!・・・まぁ3章との繋ぎですから・・・この話は(苦笑)
要するに向こう(桃源郷)で眠ると現代(現実)に戻ってきてしまう・・・と言うことです。
向こうへ行った際の制限としては(今の所ですが)悟浄や八戒達の言う事は普通に分かりますが他の人の言葉は現地の言葉なので分かりません。
よって外へ出るとそこは異国の地です(笑)そのへんも徐々に書きますが・・・。
突拍子も無い設定なので好き嫌い分かれるでしょうねぇ・・・うたた寝の感想切実希望(^^)ノ
このまま馬鹿やり続けてもいいですか?←止める気なさそう(笑)