第4章 − オマケ −
「…最近あまり出掛けないんですね。」
「お前こそ…」
――― 八戒と悟浄の会話。
そのままお互いに口を閉ざし、何も言わずに目の前にあるコーヒーに手を伸ばした。
悟浄は煙草を口に咥えながら窓の外を眺め、八戒は夕食に使う材料の下ごしらえを進める。
やがてその沈黙を破ったのは・・・悟浄だった。
「…アイツ…この前いつ来たっけ?」
「…もう1週間前になりますか。」
アイツと言うのはつい最近二人の目の前に現れたいわゆるパラレルの世界の人間、の事である。
ある日突然悟浄の目の前に現れ、何故か2人の素性や周囲の人間関係についてまで熟知している女である。
突然眠ったまま現れ、こちらで眠ってしまうとあちらの世界へ戻るという変わった人物。
「「はぁ」」
二人同時に溜息をつきお互い顔を見合わせる。
「実は楽しみにしてませんか。悟浄?」
「バーカ。ンなワケねーだろ。」
そう言って新しいタバコに火をつけるがその場から動こうとしない。
「…さんが現れるのは悟浄の前ですからね。外に…万一賭場にでも彼女が現れたら大変ですからね。」
水音が聞こえて顔を上げると、悟浄が勢い良くコーヒーをふきだしており、手の甲で口元を拭っていた。
「関係ねェだろ!!」
「そんなに大声を出すと、本気だと思いますよ?」
にっこり微笑んだ八戒に悟浄はそれ以上何も言わず椅子に座りなおす。
「僕は結構楽しみにしてるんですよ。彼女、見てると飽きませんから…」
「あぁ?」
八戒は手にしていた包丁を机に置くと、隣の椅子で丸くなっていたジープの背を撫でた。
「表情がくるくる変わるんです。目は口ほどに物を言う…を実践してる感じですよ。」
「あっそ…」
「今度はいつ来るんでしょうね。」
「さぁな…突発的だからな、チャンは。」
「…ですね。」
こうして2人が気持ちを切り替え、自分の為に時間を使おうとした時…台風はまたやってくるのである。
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うっわぁ〜〜〜〜〜〜っっっ(脱兎)←走り去る
・・・ぜぃぜぃ←戻ってきた。
う、埋めてしまいたかった(笑)
うたた寝を書き始めた頃の物なので、私にとっては色々と痛いですが・・・まだ仲良くなる前に悟浄と八戒がこんな風に思いながら出現を待ってくれていた。
と言うのは結構レアかと思い、この機会にUPしてみました。
終わったら、下げちゃおうかなぁ〜(ポソリ)
嘘です、下げませんよ(笑)ちゃんとうたた寝4章からリンク貼るようにします!
期待していたであろう人がいたらゴメンなさい。こんな短くて(TT)
その分他で頑張りますので、大目に見てやって下さい(おいおい)