「おい、蓬生。来週も一緒に観るぞ」
「せやったら、今度は千秋かの部屋がええわ」
「えー、あたし蓬生のとこがいい」
「俺もの意見に賛成だ」
「何?俺の意見は却下なん?」
「あぁ、そうだ」
「だって、蓬生の部屋…蓬生のにおいがして落ち着くんだもん」
そないなこというても、が抱えとるんは自分とこから持って来たクッション。
俺の匂いなんてせぇへん。
けど、そないおかしなこと言うってことは…
「、お前…眠いだろう」
千秋に先越されてもうたけど、やっぱり眠かったんやね。
「ほな、授業前に少し皆で仮眠しよか…昔みたいに川の字で」
朝の涼しい空気が入るよう窓を開けて、薄いタオルケットを手にの隣に横たわる。
「千秋は反対側な」
「わー、両手に花〜」
「………本気か?」
「眠ないんなら…1時間で起こしてや、千秋」
「ふわぁ…ん、おねがいねー…千秋」
「阿呆、そないなこと言われたら……俺まで眠なるやんけ」
大げさなあくびをひとつしてから、反対側へ寝転ぶ千秋。
3人でひとつのタオルケットにくるまり、目を閉じる。
なぁ…約束してや
テレビがのぉても、また俺と一緒におって?
あんたらが笑うててくれるんが、俺はなにより嬉しいんよ。
テレビ見て、そのまま皆で雑魚寝とか可愛すぎる。
甘えた蓬生は可愛い…色々夢見すぎだけ。
82.テレビの続きでした。
2010/06/28