「失礼します、殿。」
「おはようございます、鷹通さん。」
「元気がないようですね。もしや昨日の事をまだ気にされているのですか?」
「・・・少しだけ。」
昨日、あかねちゃんの部屋に全員が集った中、緊張の面持ちでいたあたしに藤姫がひと言お願いしますって言ったんだよね。
だから、皆にずっと言えなかった名前を言った。
「です!不束者ですが、宜しくお願いしますっ!」って大きな声で。
そしたら皆が思い思いに・・・笑い出した。
――― 今思い出しても恥ずかしい
「申し訳ありません。既にご存知の事と思っておりまして・・・」
「鷹通さんだけでもその前に名前、呼んでくれれば良かったのに。」
「お名前を口にする機会がなかったのです。ですがその事で殿に不快な思いをさせてしまったのでしたら・・・」
「あーいえ、その・・・別に謝って貰わなくても!!というか寧ろあたしが良く考えれば良かったんです!」
そうだよね。落ち着いて考えたらあのしっかりした藤姫があたしの名前すら教えずに部屋に通すなんて事ありえないんだよ。
「あぁー、あたしの馬鹿ぁ〜」
「そんな事はありません。」
「鷹通さん?」
「貴女が恥じる必要はありません。寧ろあの行動があったからこそ、私は貴女に興味を抱いたのですから。」
「・・・」
「不慣れな土地でこれから色々あると思いますが、出来る限り私も貴女に力を貸しましょう。ですから、殿も神子殿と共にこの京を救うため、そのお力をお貸し下さい。」
興味を持ったって言葉もスルーして、力を貸して下さいって言う鷹通さんは本当にこの京を大切に思っているんだなって思った。
うん、これからよろしくお願いしますね?鷹通さん。
すいません、話の流れは全部同じなんです(苦笑)
取り敢えず最後に皆に名前を呼んで貰うってのが目標でしたから・・・。
本当なら一本の話に全員登場させるつもりだったんだけどねぇ。
はいはい、四番手は鷹通さんです。
鷹通さんが19歳ってのは毎度信じられない気持ちでいっぱいです。
あの時代の19歳って言われれば納得出来るんだけど、現代に来た鷹通さんが酒を飲めない年齢だと知った時・・・妙にショックだったのは何故でしょう?(笑)
でも白虎の相方は あの友雅さん ですから。
きっと鷹通さんのように落ち着いた方じゃないと難しいだろうなぁ。
何気に白虎のコンビが一緒にいるのも好きなんですよね〜♪