「入るぞ。」
「おはようございます、泰明さん。」
「どうした。」
「・・・いえ、別に・・・」
――― 言えない、昨日の自分の行為を恥じていて合わす顔がない・・・なんて。
あかねちゃんの部屋に八葉全員が集ってしんと静まり返った中、藤姫があたしにひと言お願いします・・・と言った。
だから、皆にずっと言えなかった名前を言う事にした。
「です!不束者ですが、宜しくお願いしますっ!」
そしたら皆が思い思いに・・・笑い出した。
――― 今思い出しても恥ずかしい
「知らなかったのだろう。」
「え?」
「藤姫が我らにお前の名を告げていた事を。」
「・・・はい。」
でも良く考えてみたらあのしっかりした藤姫が、あたしの名前すら教えずに部屋に通すなんて事ありえないんだよね。
「あぁー、あたしの馬鹿ぁ〜」
「そうだな。」
――― あっさり肯定されるのも辛い
より深い場所に沈み込もうとしているあたしの耳に、泰明さんの凛とした声が響いた。
「過ちを悔いているのならば、次は気をつければよい。違うか?」
「・・・泰明さん」
「お前の能力は神子だけではなく我ら八葉の力ともなる。名を何度告げようと問題ないが怨霊や札に関してはそうも行かぬ。」
「・・・」
「今後、何か不安な事があれば不明瞭な状態で動く事は今以上の愚かな行為となる。それを心に刻み、以後の行動は慎重に行え。」
まるで人生相談か悩み相談に来て、帰るような気分だ。
でも、肩の荷が下りたのは気のせいじゃ・・・ない。
うん・・・これからも頑張るから、どうかよろしくお願いしますね?泰明さん。
話の流れは他の人とほぼ同じですが、多少違います(苦笑)
何故?と言われたら・・・愛の差?としか言えません(笑)
取り敢えず、これでこの設定の話は終了となります。
次からは普通に何か小話を書いていく事になると思いますので、どうぞよろしくお願いしますm(_ _)m
まずは・・・お約束していた鵺を頑張らなきゃいけませんね!!
遙か1のお気に入りキャラのひとり、泰明さんですw
順番は五番目ですが、話がちょっとだけ変化してます。
泰明さんは石田さんの演技に驚いたキャラでもありましたね。
感情がなくて、徐々に感情がこもってくる演技に驚いた覚えがあります。
その素直な感情と台詞の言い回しが大好きです!
そして話を書いていて楽しい人でもあります。
楽しいというか、色々な事を質問してくれて答えると吸収して、成長してくれるのが嬉しいんです。
時折(いや、いつも?)泰明さんのように落ち着いて物事が判断出来るようになりたいなぁと思っています。