すやすやと気持ち良さそうに眠る腕の中の姫君を見ながら、小さくため息をつく。

「全く・・・オレも随分気が長くなったもんだ。」

姫君をこの手に抱いていないと、物足りない。
とはいえ、抱いているだけじゃもう我慢が出来ない。

「・・・けど、こんな顔見せられちゃ、・・・ね。」

久し振りに帰って来たオレの姿を見て飛びついてくれた・・・愛しい姫君。
頬を染めながらもオレを求めてくれた可愛い表情は、今でも脳裏に刻まれている。

「ねぇ。オレはあとどれだけ待てばいい?」



微かに開く唇から零れる甘い寝息。



それがどんどんオレの感覚を麻痺させている事に、お前は気づいていないんだろうね。

「このままじゃ、いつかオレはお前を・・・」

そこまで口にした瞬間、長い睫が微かに揺れたのを見て言葉を飲み込む。
僅かな静寂・・・そして再び聞こえ始めた、規則正しい寝息。

「ふぅ・・・」



目覚めてその瞳にオレを映して欲しい。

けれど、その瞳が開いたら・・・もうこの気持ちを抑える事は出来ない。




「こんなに魅力的な果実を前に、あとどれだけ我慢出来るかな。」

自嘲にも似た笑みを浮かべながら、僅かにずれた布団をそっと引き上げの肩にかけてやる。

「お前が望めば、いつだってオレはお前のモノだよ。」

その言の葉を彼女の脳裏に刻み込むように、前髪をかきあげて額に唇を落とす。

ん・・・

「っと。」

寝返りをうったがオレの胸に凭れてきたのを受け止め、思わず息を呑む。

「ふふっ、自らこの手に落ちた果実は・・・どうすればいいかな?」

とは言え、深い眠りに落ちたに何かする気は今の所ない。

「あんまり焦らさないでくれよ、姫君。」

頬から首筋にかけて指を滑らせ、柔らかな髪を指ではらってやる。

「・・・本当なら今すぐにでも食べたい所なんだからね。」





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ビバ!我慢している湛増!!(笑)
じゃなくて、とっくに心まで彼女の物になってるのに手出しできない頭領が好きだっ!
っていうか、このまま目を開けたら本当に食べられるから素直に寝とけ!と思ったのは私だけかしら?
あぁ〜でもいいなぁ・・・ヒノにギュッとして貰えたら・・・・・・う、嬉しい前に目のやり場に困って死ぬ、かな?(苦笑)
寝顔とか凄く見たいんですけど。
美人だから綺麗だろうなぁ・・・(小声)