笑顔は緊張した人の心を穏やかにするもの ――― そう思っていました。
君が僕の前に来る時は、大抵誰かに追いかけられている時で。
いつもいつも申し訳なさそうな顔をしているから、僕は君を安心させるよう笑みを浮かべるんです。
「・・・どうぞ、さん。」
ただ、君を安心させる為に微笑んでいただけ・・・
――― けれど・・・
「ありがとう、弁慶!」
そう言って僅かに頬を染めて微笑んだ君の笑みは、どうしてそんなに眩しいんでしょうか。
僕が君と同じように笑みを浮かべようとしても、きっとそんな風に綺麗に笑う事は出来ない。
作らない自然な笑みがこんなに温かいという事を教えてくれたのは ――― さん、君です。
もし、笑みに色をつけられるのだとしたら・・・僕の笑みには色がないでしょうね。
でも春の日差しのように温かな君の微笑みは、きっとどんな時でも色褪せる事のない・・・四季の花色かもしれません。
いつか、この腕の中で僕にだけ色付く笑みを見せてもらいたいと、願わずにはいられない。
今回のお題も、思いつくがままに書きました。
だから短いのもあれば、長いのもあります。
でもこのお題達を見た瞬間、あぁ弁慶とヒノエだなぁと思ったんですよね(何となく)
このお題について何かコメント書かなきゃと思ったけど、あはははは浮かばねぇ(苦笑)
弁慶の心からの笑顔はそりゃもう綺麗だと思うんですよね。
でもあの人、心を許した人じゃないと心から笑ってくれなそうなんだもん。
だから本人も色のない笑顔って言ってるじゃないですか。
弁慶からみたら、ヒロインの笑顔は綺麗な色がついてるんでしょうね。
いつか同じような笑顔を見せてくれると嬉しいなぁ・・・と思いながら書いた、様な気もします(おいっ)