「」
「何?」
「・・・」
「?」
何度も名前を呼ぶオレを、首を傾げながら見つめている。
大きな瞳に映っているのは・・・オレだけ。
他には何も映っていない。
「」
「どうかしたの?ヒノエ?」
純な姫君には、まだまだオレの想いは伝わらないらしい。
少し残念だけれど、でもそれに気付いた時の姫君の表情を見る楽しみが出来たかな。
口元を僅かに緩め、まっすぐオレを見つめてくれている愛しい女へ手を伸ばす。
「・・・」
好きだ、愛してる・・・なんて言葉は、どんな女にも簡単に言ってきたさ。
その場の雰囲気でっていうのもあるかもしれないね。
だけど・・・こんな風に想いを込めて、名を呼んで見つめるのはお前だけだよ。
「」
オレにとって最上の愛の言葉は ――― お前の名
この話がお題の中で、一番大好きです!!
短くまとまっていて、それでいて甘い雰囲気がドーンと詰まってるので好きです♪
お題を見て、相手がヒノエだって分かった時点で最上の愛の言葉は「相手の名前」ってのは決めてました。
普段散々相手の事を褒めるヒノエ。
愛の言葉もすらすら囁いちゃうヒノエ。
そんなヒノエだからこそ、相手を呼ぶ名前に思いっきり感情を込めて貰いたいっ!
ただ手を差し伸べて、まっすぐ相手の目を見て・・・名を呼ぶ。
それが私がヒノエに望む、愛の告白みたいです。
問題は相手が意識していないとその思いも伝わらないって事ですかね(苦笑)
ここまで長々とお題に付き合って下さってありがとうございましたw