もう日も傾きかけた頃、オレは町中を突っ走っていた。
…早く、一刻も早くアイツに…
に会いたくて。
この京を、龍神の神子として、守ってくれた。
オレも八葉って神子を守る者として、一緒に戦ったりしたけど。
アイツが神子で本当によかった。
でも、アイツが神子だから、オレが八葉だから、じゃない。
オレはだから、守りたかった。
全部が終わったとき。
別の世界からきたアイツは帰るんだって思った。
帰ったら…もう二度と会えない。
無茶はわかってたけど、オレはアイツに残ってくれって言ったんだ。
絶対、こっちに残ってよかったって思わせてやる。
絶対、オレの傍で誰より幸せにしてやる。
は、頷いて残ってくれた。
だから、オレも、その言葉を本当にするために、毎日頑張ってる。
修行は辛いけど、でも…
「あ、イノリくん仕事終わったの?お疲れ様」
…走って走って、やっと辿りついた。
オレの、どこよりかけがえのない場所。
オレに向けられるの笑顔だけで、疲れなんかどっかふっとんじまう。
「、聞いてくれよ、オレ、今日親方に褒められたんだぜ!」
「え、本当!?親方さんってめったに褒めないっていってたのに、イノリくんすごい!!」
「へへっ…だろ?に一刻も早く教えたくて、走ってきたんだ」
「うん、すごく嬉しい!!!」
本当に嬉しそうに笑って喜んでくれる。
オレ、この顔見たくて…走ってきたんだよな。
でも…
今はまだ、オレは半人前だから、こうやって会いに来ないと、会えない。
いつか…
「な、なあ、」
「ん?イノリくん何?」
「オレ、もっともっと頑張るから、さ…」
「うん、でも無理しないでね」
にっこり笑うの顔見てたら、なんか、ますます胸がドキドキして、苦しくなってくる。
「ちょ、ちょっとくらい、無理しないとダメだ!オレ、一日も早く一人前になるんだから!」
「でも…それで、イノリくんが身体壊したりしたら、悲しいよ?」
「…っ!わかってるよ、でも、オレ…早く一人前になりたいんだ!そんでもって…」
「それで?」
ちょっと首をかしげながら聞き返すの姿を見て、オレは思わず、ぎゅうっと抱きしめた。
「い、イノリくん!?」
ちょっと驚いた様子だったけど、そのままでいてくれる。
「一人前になれば…こうして…会いに来るんじゃなくて、もっと一緒にいられんじゃん」
「…え?」
んだよ、人が必死で伝えようとしているのに、通じてないじゃん!
…あ〜って鈍かったよなあ…
「っ、だから、、、!」
一人前になったら、一緒に暮らそう。
お前が毎日待っていてくれる。
それだけで、オレ、めっちゃくちゃ頑張れるから。
だから…頷いてくれるだろ、?
【ホームワークが終わらない】にご参加下さりありがとうございました!
犀さん、男前イノリくんをありがとうございましたーっ♪
イノリくんのところなら、喜んで嫁に行きたいと思います(きっぱり)
嫁に行く前なら、友雅さんの所へ行きますが、嫁に行くならイノリくんのところがいいです。
奥さんを大事にしてくれるし、お話のようにそのためにすっごくすっごく頑張ってくれると思うから!
幸せになる法則だったかなんかにありますよね。
幸せになりたいなら、好きな人よりも、自分を好きでいてくれる人の所へ行くといいとか。
色んな事を乗り越えてきたイノリくんだからこそ、絶対幸せにしてくれますよ!!
そんな事を改めて思わせてくれる素敵なお話でした♪
こちら、喜んで懐に収めさせていただきます。
お忙しい中、本当にありがとうございました!!