二人で眠るには少し大きすぎるダブルベッド。
少し前までは誰かと一緒に眠るなんて・・・考えた事もなかった。
――― 彼女と出会うまでは。
鳴り出しそうな目覚まし時計を止めてから、俺はまだ隣でぐっすり眠っているに声をかけた。
「・・・おはよう。」
彼女を起こさないよう上体を起こして、そっと彼女の額に口づけをする。
キミが知らない、俺だけの朝の儀式。
起きている時のキミは俺より年上だというのに、キス1つで顔を真っ赤にして身構える。
それ以外のスキンシップには酷く大胆だと言うのに・・・どうしてだろう。
その理由を聞いてみれば、キミはいつも言葉巧みに逃げてしまう。
「困った人だ。」
いつでも相手に触れていたいと言う思いは同じなのに、それ以上の行為については中々進めない。
「恥ずかしい事などなにひとつないのに・・・」
そっと手を伸ばして少し乱れた髪に手を伸ばす。
そのひと房を掴んで口づけを落とし、今はまだ閉じられている瞳をじっと見つめる。
出会った時から今まで、一時も俺を捉えて離さない翡翠の瞳。
寝顔はとても幼く見えて、いつも以上に愛しさが募る。
「本当に可愛い人だよ、は。」
彼女は年の差など関係無しに自分を扱ってくれる。
外にいても俺の事を立ててくれるし、何かする時には同意を求めたり相談してくれる。
そうしたちょっとした事が・・・嬉しい。
自分を一人の男として扱ってくれる事が分かるから・・・。
「・・・あぁそうか。」
そう考えた瞬間、俺は動きを止めた。
――― 彼女は俺を一人の男としてみてくれている。
だから―――拒むのだ、と気付いた。
そう意識した瞬間、俺は自然と笑顔になっていた。
「本当にキミは・・・」
俺を喜ばせるのが上手い。
言葉にしなくとも、キミの全てが俺を大人にしてくれる。
キミの気遣いが俺を・・・一人前の男として扱ってくれる。
「好きだよ、。」
そう呟いて俺はに口づけた。
額ではなく、チェリーのようなその唇に・・・。
目覚めたら、一緒に朝食を食べよう。
そして一緒に出かけよう。
一日を過ごす時間は短いけれど、その分思いは募るから・・・
今日がキミにとって良い一日になるよう、俺はいくらでも手を貸そう。
愛しいキミの為に・・・
BACK
はい、これで取り合えず今年しょっぱなからずーっと起こっていた脳内日渡くん祭終了(笑)
ここまで書いて、ようやく頭の中の日渡くんは落ち着いてくれました(汗)
・・・って、誰これ(言うな)
こんな中学生がいたら大変だってっっっ!!!(だから、それは言うなって)
でも好きだぁぁ〜っ(笑)
元々日渡くんのドリームを書き始めたきっかけが、彼を必要としてる人がいるんだよって言いたかったからなんですよね。
だから日渡くんが好きな人を見つけて、その人と一緒に歩いて行こうと思ったから・・・脳内日渡くん祭は終わったのかな、と思ってます。
・・・逆を言えばまた日渡くんドリームを書くとしたら、バカップル話でしょうね(笑)
きっとそれに当てられてしまうのが・・・大助でしょう(笑)
オロオロする丹羽くんは書いてて楽しいです♪←鬼。
「うわあぁっっ」とか言ってる丹羽くんの前で普段どおりヒロインの側にいる日渡くん・・・あ、考えただけで楽しい(笑)
ま、取り合えず・・・怜くんは幸せですvってコトで(意味分からんわっっ)