「ルル!」

…ん……

「も〜っ、ルルってば!」

ベッドで眠っているルルの上に飛び乗って肩を揺らす。
何度かそれを繰り返したら、ようやくルルの目がゆっくり開いた。

「……?……なんだ、一体」

「起こしてって言ったのはルルでしょう?」

「ん…あぁ…」

こんなに寝惚けてるルルなんて珍しい。
そう思って、横を見れば山積みにされた本が崩れている。



…夜更かししたな



でも今日ぐらいは怒らないでおいてあげよう。
だってどの本も日本のお正月に関するものなんだもん。

「ほら、ナナちゃんにお正月を教えてあげるんでしょう?」

「………そうだった。ナナリー!」
「うわっ!!」

ナナちゃんの名前に反応して勢い良く起き上がったせいで、馬乗りになっていたあたしがバランスを崩して倒れる。

「「………」」



――― 至近距離にある…ルルの瞳



「すっ、すまない」

「ごっ、ごめんなさ……きゃあっ

急いで起き上がろうとしたら、バランスを崩してベッドから落ちかけた。
ルルが手を掴んで引き上げるには、重力の方が強くって…結局二人でベッドから落ちるという結果に。

「い、たたた…」

「大丈夫か」

「う、うん…」

「全く…起こしに来た人間が怪我をしてどうする」

「ご、ごめんなさい」

「だが、おかげで目が覚めた。ありがとう」

立ち上がる直前、頬に何かが触れた気がして振り返ったけど、背を向けたルルの表情からは…何もわからない。

「すぐに着替えて行くから、もう少し待っていてくれ…と、ナナリーに伝えてくれ」

「……」

「寝顔の次は、着替えも見ていくつもりか?」

「っ!!ごっ、ごめん!!

転がるようにルルの部屋を出て、高鳴る鼓動を抑えるように胸に手を当てる。





あとで…ちゃんと、聞いてみよう
あの時頬に触れたのは、ルルの……唇なの?って…

新年からこんなじゃ…
また、あたし…貴方に振り回されちゃうよ





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2009web拍手、名前変換入れて手を加えて再録。
ケーブルでR2が再放送してて、最近ギアスも再放送開始です。
前半はテンポ良くて面白いんだけど、後半から重くなってくので、気軽に見れないんだけどね。
それでも好きなんですよ…あの話?話…か?←おい
私の好きな女の子キャラはことごとく不幸という…(苦笑)
続き続き〜って気になる話ではあるので、しっかり残しておきたいと思います。
ルルとユフィとシャーリーが好きです←誰も聞いてません