今日こそは、はっきりさせよう。
ずっと疑問に思っていた謎を解明するために。
「……」
「どうしたんですか?」
「…ねぇ、アインスの…その…」
「はい」
「…尻尾って、どこ?」
椅子に座っているアインスの後ろに回っても、尻尾らしきものは見えない。
服のせいかもしれないけど、耳…じゃなくて、角ほど目立たない。
「尻尾は勿論、さんが想像しているところにありますよ」
「…えっと、ここ?」
「はい」
アインスの腰部分を指差しているあたしを見て、穏やかな笑みを浮かべた。
でもどう見てもそこに尻尾があるようには見えないし、尻尾の先も見えない。
「……」
「見たいんですか?」
「えっ!?」
心を読まれたかのような言動に思わず一歩下がると、アインスが楽しそうに笑い出した。
「ふふっ…本当に貴方は、素直な女性ですね」
「もぉ…また、からかって…」
「からかっていませんよ。褒めているんです」
座っていたアインスが立ち上がると、壁に張り付いていたあたしの前にやって来た。
「見てみたい…でしょう?」
「……」
「君は素直な子、ですよね?」
そう言って目を細めたアインスに見つめられれば、素直になるしかないって…わかってて、言ってるんだもん。
意地悪なアインスに対抗すべく、せめてもの反撃…ということで、言葉じゃなくて小さく頷くことで返事をしてみる。
「おやおや?いつから君は言葉が話せなくなってしまったんですか?」
「………」
「言葉が話せないのなら、私はこれから誰とお話をすればいいんでしょう。他の女性と…でしょうか?」
意地悪い笑みを口元に携えて微笑む彼を見て、飲み込んでた言葉を口にする。
「アインスの意地悪っ!!」
「さんが素直にならないからですよ」
もう一度、今度は視線をそらさせないよう顎を手で押さえられて半ば無理矢理アインスの方を向かせられる。
「私は、素直な子が好きですよ」
そのまま少し腰をかがめたアインスが、まっすぐあたしと視線を合わせて、もう一度…質問される。
「さぁ…教えてください。見たいんですか、見たくないんですか?」
こうなったら、もう観念するしかない。
「……み、見たい」
「…素直な貴方は、本当に可愛らしいですよ」
ご褒美…とでもいうように優しく額に口付けられた後、ひょいっと体が浮き上がる。
「では、君の好奇心を満たすために行きましょうか」
「ど、どこへ?」
「勿論、私のすべてが見られる場所…ですよ」
「………は?」
「そうですね…寝室と、お風呂。どちらがいいか選ばせてあげましょうか」
「あ、アインス!?」
「さぁ、選んでください」
にっこり笑顔は、これ以上手間をかけさせないで下さいね…と言っているようで、抱き上げられて逃げることも出来ないあたしに出来ることと言えば、これ以上アインスのご機嫌を損ねないよう、速やかに選択肢を告げることだった。
おかしい…
何故、彼の小話が出来ているんだろ。
キャラ的にはデルタとかデルタとか大好きなのにっ!!
いや、だがしかし、このゲームに関してはほぼ全員好き…か?
フランツだけはどうにもダメなんだけど…orz
それでもいつか全員書けたらいいなぁ…と思ってます。
はっっ( ̄口 ̄;)
言い忘れたけどこのゲームは18歳未満のお嬢様はまだアウトですからねっ!
大人になってから楽しんで下さいね!