「あらぁ?あらあら?」

式典や雑誌の取材を終えて沢山の誕生日プレゼントと共に家に帰ると、すぐにアリスさんに声をかけられました。
お客様がお待ちです、と言われすぐにテラスへ向かった私の目に映ったのは・・・お留守番をしていたハロちゃん達に囲まれて眠っている様の姿でした。

「しぃ〜・・・」

口元に指を立てて今にも動き出しそうなハロちゃん達を制しながらテーブルに額をつけて休んでいる様の側に近づき、そっとそのお顔を覗き込むと気持ち良さそうな寝息が聞えてまいりました。

「随分お疲れですのね・・・」

初めて出来た、本当のお友達。
大好きな貴女のお願いだからと・・・性別を偽って軍へ入隊するお手伝いをしました。
それがどれほど大変な事か分かってはいても、止められませんでした。



――― 大好きな人の側にいたい
その人の為に何かしたい ―――



そんな様の想いを・・・私には止められませんでしたの。
本当でしたら今すぐにでも除隊して私の側にいて頂けませんか・・・と、時折口にしてしまいそうになるんですのよ?
でも、その都度あの方の側で笑う貴女を思い出すんですの。

「・・・私といるより、とても綺麗に笑ってらっしゃるんですもの。」

日の光に透けて、金の糸のように輝く髪をそっと撫でると温かな太陽の温もりが伝わってきました。

「貴女にとっての太陽は・・・あの方ですのね。」





出生率低下を防ぐ為、遺伝子の相性が良い者同士を結婚させ子孫を残す・・・それが今のプラントの繁栄の仕方。
私のお相手に選ばれたのは、現国防委員長パトリック・ザラ様のご子息・・・アスラン・ザラ。
初めてお会いした時からとてもよい方だと思いました。
ですからこの方の元へ嫁ぐ事に・・・何の不満もない、と思いました。





「でもそれは・・・過去の事ですわ。」

アスランが様の幼馴染だと、そして様がただ1人守りたい方だと言う事を知った今ではそのお約束も私の中ではなかった事となっています。

「だって、私が一番大切にしたい方は・・・貴女ですもの。」

眩しい太陽のような笑顔、何事にもまっすぐで、自分の信念を曲げない強さを持った・・・様。
出会ってから今まで・・・色んなお話を伺いました。



アスラン・・・貴方は知っていらっしゃるのでしょうか?
様のお話の端々に出てくるのが・・・貴方のお名前だと言う事を・・・。



ふと時計の針が示す時刻が気になって、一箇所通信を入れると様を私の部屋へ運んでいただくよう控えていた執事に声をかけました。
小さな小船に揺られるように執事に抱えられているさまのお顔は、ザフトへ出向く時と全く変わらない幼い少女の顔をしていました。

「・・・様に恥じないよう、私も頑張らなくてはなりませんわね。」



自然と零れる笑みは、大好きなお友達に向けるため。
頑張る言葉が溢れるのは、大好きなお友達に恥じないため。

貴女のその想いが向けられる相手は一人だと分かっているけれど・・・

「私の中での一番は・・・様以外ありえませんわ。」





やがて訪れる別れの時、けれど青空を映す瞳が開くまで・・・もう少しだけこの時を感じていたい。





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ラクスお誕生日話、裏でした★
キャラ投票にラクスが出ていて思わずガッツポーズをしたのは私ですw
私も好き〜wSEEDの女の子キャラではラクスが一番好き〜♪
・・・と言う訳で、眠っていたこの話を何とか書き上げて持ち出してきました(苦笑)
ラクスのお誕生日話、ヒロインが目覚める前にこんな感じでラクスの独白があったのです。
でも何か妙に切ないよねぇ・・・だってほら、ヒロインはアスラン側の人間でしょ?
(アスラン至上主義、とも言う(苦笑))
で、一度はアスランとラクスは道が別れるじゃない?(ホールで青いドレス着てるシーンね)
それを思ったら何だか、切ないなぁと・・・思いました!
まぁ本編に絡めて連載書く技量ないのでやりませんけどね(やりたいけど!本当は!凄く!!(笑))
↑でもそうすると捏造バンザイな世界の出来上がりですね(爆笑)