ある雪の日、王妃様が書物を広げており、ページをめくる際に指を傷つけてしまいました。



「ちぃ・・・」



して雪の上に落ちた三滴の血を見て呟きました。





この雪のように白く、この血のように赤く、この黒檀のように黒い子供が欲しい・・・と。



程なくしてコウノトリに運ばれてきた子供は、大きく成長し・・・
雪のように白い肌と、血にも負けない鮮やかな笑顔と
・・・と・・・
・・・・・・・・・(汗)



「・・・続きはどうした。」



・・・い、言えない。



「なら、この茶番もここまでだな。」



えええっっ・・・!!



「一人だけ逃げようなんざ考えるな。」



うぅ・・・あくまでお話っ!お話だから!!



「誰に謝ってる。」



雪のように白い肌と、血にも負けない鮮やかな笑顔と・・・なんとも言えない
黒い空気を纏ったお姫様に育ちましたーっっっ!!



「・・・上出来だ。」



うわぁん!なんで台本こんな風に書き直されてるの!?



「何事も物語の序章が大切だからな。」



・・・三蔵の馬鹿ぁ〜っっ!!



「今は妃だ。」



開き直ってるし。

さて、気を取り直して!



「お前がな。」



ナレーションに突っ込みいれるの止めてよ、三蔵!





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